おはようございます、こんにちは、こんばんは、GURUKEN(ぐるけん)です。
今回は元日本ハムのメンドーサが阪神に加入決定したことについて思うことを緩く書いていこうかなとと思います。
メンドーサについて
基本情報
- ルイス・メンドーサ 33歳(10月31日に34歳)
- 日本ハムでの今年の年棒は1億9000万+出来高
- プロ入り2000年
- メジャーデビューは2007年、NPBデビューは2014年
- メジャーで通算7年プレー、日本では今年4年目
メジャー時代
- 2007年レンジャーズ 登板6 先発3 1勝0敗 防御率2.25 投球回16
- 2008年レンジャーズ 登板25 先発11 3勝8敗1S 防御率8.67 投球回63回1/3
- 2009年レンジャーズ 登板1 先発0 0勝0敗 防御率36.00 投球回1
- 2010年ロイヤルズ 登板4 先発0 0勝1敗 防御率22.50 投球回4
- 2011年ロイヤルズ 登板2 先発2 2勝0敗 防御率1.23 投球回14回2/3
- 2012年ロイヤルズ 登板30 先発25 8勝10敗 防御率4.23 投球回166
- 2013年ロイヤルズ 登板22 先発15 2勝6敗 防御率5.36 投球回94
- 7年通算 登板90 先発56 16勝25敗1S 防御率5.39 投球回359
AAA成績
- 2008年 登板8 先発8 2勝3敗 防御率5.14 投球回35
- 2009年 登板25 先発18 6勝7敗 防御率4.53 投球回111回1/3
- 2010年 登板24 先発22 10勝9敗 防御率4.10 投球回131回2/3
- 2011年 登板33 先発18 12勝5敗 防御率2.18 投球回144回1/3
- AAA通算 登板90 先発66 30勝24敗 防御率3.65 投球回422
NPB成績
- 2014年 登板26 先発26 7勝13敗 防御率3.89 投球回162
- 2015年 登板26 先発25 10勝8敗1H 防御率3.51 投球回148回2/3
- 2016年 登板23 先発22 7勝8敗1H 防御率3.88 投球回132回1/3
- 2017年 登板20 先発17 3勝7敗 防御率3.97 投球回99回2/3
- NPB通算 登板95 先発90 27勝36敗 防御率3.80 投球回542回2/3
基本情報と成績はこんな感じの選手です。
メジャー時代は、先発を基本としながらもリリーフでも多く登板しています。
2012年にメジャーで8勝をマーク、AAAでも2年連続で二桁勝利の実績があります。
日本に来てからは、主に先発として登板し安定した成績を残しています。
日本での成績はエースクラスとは言えないものの、「先発として計算できる投手」そんな印象です。
日本ハム退団の理由
日本で数年間プレーした外国人選手としては異例のシーズン中での退団となりました。
その理由は何なのか、公にはなっていませんが、ぐるけんなりに理由を推測してみました。
1.チームの再建
日本ハムは昨年日本一になりながら、今年は5位と低迷しています。
メンドーサは今シーズンの成績があまり振るわないこと、年棒が高いこと、若くないことからどちらにせよ来シーズンは構想外だったと思われます。
日本ハムはすでにクライマックスシリーズはおろか、4位すら絶望的な状況ですので、今シーズンの残り試合は来シーズンの事を見据えて戦っていこうという意思の表れではないでしょうか。
実際に退団前は一時的にリリーフに回るなど、出場機会を減らしていました。
今後は来年いないであろう選手に投げさせるより、若手に投げさせたい日本ハムの思惑が結果的には放出という形になったんだと思います。
あとは今シーズンの残りを2軍でプレーさせるより、早めに出してあげた方がチャンスがあるかもしれないという日本ハム側の配慮もあるかもしれません。
2.コストカット
日本ハムは編成に対していい意味でシビアなイメージがあります。
日本で唯一メジャー球団を思わせる、トレードや編成をする印象があります。
この記事内では退団と書いてしまっているが、正確にはウエーバー公示という手続きをされたというのが本当の所です。
ウエーバー公示とは保有権の破棄であり、公示期間内にどこの球団も手を挙げなければ自由契約となります。
獲得希望の球団が出てきた場合は、日割りした残りの年棒をその球団に持ってもらい所属が変わります。
メンドーサの年棒は1億9000万と高額のため、獲得に乗り出す球団が現れれば、日本ハムにとってはそこそこのコストカットが可能になります。
もし獲得に乗り出す球団が現れなくても、若手を使った方がマシという考えもあったんでしょうね。
実はメンドーサは退団前の8月18日西武戦で久しぶりに好投し勝利を挙げています。(7回1/3、被安打4、失点0)
もしかしたら日本ハムは、この好投が他球団へのアピールになり、獲得に乗り出す球団が現れると踏んだのかもしれません。
3.本人の希望説
これは完全に推測で、可能性的には低いと思いますが、本人が途中退団を希望した可能性があります。
もし現在のチーム状況から、若手優先の起用のため2軍行きの話をされていたとしたら...
このまま今シーズン終了まで2軍でプレーしても、今シーズンの成績では来年の再就職は厳しくなる可能性が高いです。
それだったら、仮に来シーズンも日本でプレーするにしても、アメリカに戻るにしても、今シーズンに他でしっかりとアピールしたい思惑があったのかもしれません。
もちろん今回の阪神のように日本球団が獲得するかは分かりませんでしたが、日本の2軍よりはAAAや母国のメキシコでプレーした方が来年への足掛かりになると考えても不思議ではありません。
メンドーサ阪神入りに思うこと
まずはメンドーサの補強がいい補強かは置いておいて、この補強には阪神の今シーズンへの意気込みを強く感じました。
現在阪神は2位の位置につけており、1位広島とは6.5ゲーム差、3位横浜とは3.5ゲーム差、4位巨人とは7ゲーム差です。
優勝は厳しい状況ですが、まだ諦めていないという気持ちも伝わってきますね。
最低でも2位は確保したい気持ちが強いんだと思います。
阪神はロジャース加入後、外国人はメッセンジャー、ドリス、マテオ、ロジャースの4人体制で戦ってきました。
しかし現在は先発の柱でもあるメッセンジャーがケガをして戦列を離れています。
そのメッセンジャーの穴をメンドーサで埋めるための補強となります。
今はトレードや新外国人を獲得することが出来ない期間なので、阪神は思わね形で現れた補強のチャンスに飛びついたわけですね。
確かにリスクを度外視すれば、いい補強だと思います。
メンドーサはそれなりに計算できる投手だし、今の阪神にピッタリハマる選手でもあります。
しかし本当にいい補強になるかは、シーズンの残り試合が26試合あまりになりますので、あと何回投げられるのかが鍵になりそうです。
メンドーサは一度メキシコに帰ったとの報道がありましたし、来日してすぐにいいコンディションで投げられるのか?
上手く回しても先発なら5から6試合が限界で、下手するともっと少ないかもしれません。
いきなり初めて組む捕手といい連携が取れるかもわかりませんし、阪神デビューに時間がかかる可能性もあります。
どちらにせよリスクがあることは確かです。
当然、救世主になる可能性もあれば、0勝で終わる可能性も十分にあると思います。
ただ阪神はクライマックスシリーズに行く可能性が非常に高く、メッセンジャーは今季絶望でポストシーズンも厳しいとの話なので、ポストシーズンで重宝するかも知れませんね。
あとは来シーズンをどうするのかも気になります。
何だかんだ、マテオ、ドリスも主力なので、来期のメッセンジャーの回復次第ではありますが、再契約は厳しい状況です。
出来たとしても、保険的扱いの契約になると思われます。(メンドーサが納得しないと思いますが)
そうなってくると、今シーズンの残りでしっかりと働いてもらわないと、全く意味のない補強になる可能性がありますね。
それでもぐるけん的にはいい補強じゃないかなと思います。
この時期にそこそこ計算できる先発を補強できるチャンスなんて普通はないですし、メンドーサも来シーズンの自分の所属先が不透明なので、死に物狂いでプレーすると思います。
よく複数年契約の外国人選手は「初年度は働かない」などといわれたりしますが、崖っぷちの外国人は底力を見せてくれるはずです。
残り少ないシーズンでメンドーサの働きにも注目していきたいと思います。